最近、当院で手術をお受けになった何人かの患者様から、今後鼻先がつぶれていきませんかという質問を受けました。話を聞くと、某歌手の鼻が変形してきたと話題になっているそうです。その方がどうかはわかりませんが、鼻の手術を受けた後、鼻先がつぶれるとはどういう状況で起こるかを説明しましょう。まず、つぶれるためには、鼻の軟骨に強い力が持続的に加わることが必要です。鼻背部(上の方)は骨なので固く変形しにくいですが、鼻先は軟骨なので変形しやすいです。つまり、鼻先に厚いプロテーゼが入っていると、その圧迫で徐々に鼻翼軟骨は変形していきます。また、皮膚にも圧迫が加わるためうすくなっていきます。当院では、以上の理由によりプロテーゼを鼻先に使うことはなく、鼻先を高くしたい場合は自分の軟骨を使用しているため、問い合わせのあった患者様には安心するようにお答えしています。では、長時間プロテーゼにより圧迫を受けるとその後どうなるかについてですが、詳しくはこちらに以前書きましたのでご参照ください。http://www.hana-info.jp/other/prosthesis.html
このブログを読んでいる人で、現在そのような状態の人はどうすればいいかですが、まずプロテーゼは抜去するかI型に取り替えてください。鼻先については、鼻翼軟骨が変形していれば、その変形を治す手術をしなければなりません。左右の鼻翼軟骨が開いてしまった場合は正中で縫合し、高さもひしゃげていれば、columella strutを立てます。また、皮膚が薄くなっていれば頭から筋膜を採取して鼻先の皮膚に移植します。数年前の学会でこのことについて発表したので、その時の抄録を載せておきます。
